電通、全社横断の「チーム・クールジャパン」を始動 「クールジャパン」支援強化

株式会社電通は、日本の文化や強みを生かした商品やサービスを海外展開する「クールジャパン」関連事業の支援の強化を目指し、全社横断プロジェクト「チーム・クールジャパン」を始動させる。

またこのたび、官民共同で 2013年11月8日に正式発足し、11月25日から本格稼働することになった株式会社海外需要開拓支援機構(以下「クールジャパン機構」)へ出資をした。

「クールジャパン」に関し、当社はこれまでも国や企業・団体による事業を支援するとともに、自らが事業主体となってプロジェクトを積極的に推進してきたが、今回の「チー
ム・クールジャパン」の立ち上げに伴い、活動の一層の強化を図る。
新たに発足した「クールジャパン機構」との連携を深め、国の戦略事業と企業・団体が推進する事業のマッチング支援はもちろん、企業間のコラボレーションを促進、そうした活動を通して、国が推進する「クールジャパン戦略」の早期実現による日本ブランドの再構築や、日本企業の国際競争力向上への貢献を目指す。

現状、当社は企業向けの支援事業として次の3つのことを検討している。

(1) 大企業支援:
・「農業」「教育」「科学・技術」「ヘルスケア」「インフラ」といった
 国家戦略分野における事業構築や商品・サービス開発。
・メディア・コンテンツ企業との連携による戦略的な需要の創造、など。

(2) 中小企業支援:
・海外展開の先輩経営者や専門家と情報交換ができるコミュニティの構築。
・当社が持つ地域ネットワークやマーケティングに関する知見・ノウハウ・技術の提供。
・地方銀行などと連携し、地方と全国・海外を、
 ネットとリアルを融合させる形で結び付ける
 新しいマーケティング・サービスの提供、など。

(3) メディア・コンテンツ企業支援:
・国や企業のブランド戦略を後押しする新たなコンテンツの開拓や開発。
・国や企業のグローバル・コミュニケーションを支援するプラットフォームの構築。
・海外流通業者との連携による売り場における
 新しいメディア・コンテンツの開発、な
ど。

なお、これまでの同社グループが取り組んだ「クールジャパン」の例として、AKB48 の海外姉妹グループであるJKT48 のインドネシア・ジャカルタでの立ち上げ支援や、東南アジア最大級の日本ポップカルチャーイベント「アニメフェスティバルアジア」、女子の視点からのアジアのマーケティングを考える「電通ギャルラボアジア」などがある。