同封広告は、会員誌や通販カタログ誌を自分たちの顧客に郵送するときに、チラシ等の販促物を封筒に入れて
 一緒に送る広告となります。同封広告を実施できる媒体社は数百社あり、部数的には数千万部となります。
 同封広告でリーチできるのは、通信販売をしている会社(媒体社)のことを信頼して商品を継続的に購入する
 読者や、富裕層だったりします。
ただ、通販・D2C企業、富裕層向けサービスを展開している事業会社が利用している、
 この同封同梱広告ですが、競合他社や類似商品が成功していても、自分たちが実施すれば同じような反響が
 取れるという幻想がありますが、実はそうでもございません。反響に違いがございます。
Aという事業会社にて同封広告にて反響が良くても、
 Bという競合企業が実施した場合、反響が悪かったという例が多々発生しております。
その違いは何でしょうか?
この違いがでる利湯は、媒体が持つポテンシャルよりも販促物であるチラシの内容による
 影響力のほうが強いです。
今回、同封広告におけるチラシについて、反響を高めるコツ(キャッチコピー、チラシサイズ、広告内容、
 デザインなど)について紹介していきます。
目次
同封広告とは?
同封広告とは、商品やサービスの新規顧客を獲得するために、自社顧客に対して送付するカタログや会員誌、
 冊子と一緒にチラシ広告ができる広告手法のことです。同封広告媒体の顧客属性とマッチするなら、
 効率的にターゲット層に広告を届けて、反響を見込むことができます。この同封広告は、人によっては同送広告、
 同梱広告と呼んだりすることもございます。
同封広告に活用するチラシの訴求力を上げて、反響を高めるための4つのポイント
同封広告に出稿するだけでは反響はでません。
 弊社が集客支援を事業の一つとして展開しているので、新規顧客を獲得するために広告出稿したいという相談を
 様々な業界から受けます。ただ、場合によってはお断りをするケースもございます。
 理由として、ターゲット層に合った媒体に広告を出稿すれば反響が出ると勘違いされているからです。
ターゲット層に合った媒体に対して適切な費用で広告展開することは非常に重要ですが、
 広告に目をとめていただき、その広告内容に心を動かされアクションを起こさせないと反響には繋がりません。
同封広告に適したチラシサイズ、興味を喚起させるキャッチコピー、読者の悩みを解決する広告内容、
 その内容がしっかり読まれるためのコンテンツの配置や読みやすくするチラシデザインなどが
 非常に重要となってきます。同封広告において、シニア、富裕層(年齢が高め)の方が多いので、
 このターゲット層に対してチラシの訴求力を高めるという視点でポイントを紹介させていただきます。
ポイント1:同封広告に適したチラシのサイズ
継続して広告出稿されているクライアントがよく利用するチラシサイズを考えると、
 B4、B3、A3が適していると言えます。
B4サイズ
新聞折込チラシを活用しているクライアント様に多く見受けられます。
 理由として、同封広告、同梱広告(商品同梱)の場合、チラシサイズがA4でもB4でも同じ同封広告料金という
 場合が多いからです。そのため、新聞折込チラシで反響が出ている場合、チラシの変更をせずにそのまま
 ご利用するケースが多いです。
B3サイズ
医薬部外品、化粧品などの説得商材系の場合、文字量が多くなる傾向があるので、
 B3サイズのチラシのほうが良い場合もございます。納品サイズがA4サイズ以下になるので、
 4つ折りで納品する形となります。そのため、読者はページをめくりながら広告を
 読んでいくという流れになるので、表紙と裏表紙を作り、広告を開く順番にコンテンツを読ませることができます。
 そのため、こちらの意図に沿って広告を読んでいただき、アクションを起こすという流れを作ることができます。
 だから、説得商材である程度の情報を提供しないとアクションに繋がらないと想定される場合、
 B3サイズでの広告制作をお薦めいたします。          
A3サイズ
説得型商品サービスの場合、広告に掲載する情報量が多くなりやすいです。先ほどもB3を推奨していたのですが、
 商材によってはA3サイズでも十分な場合もございます。
 つまり、B3サイズとA3サイズのどちらを利用するのがよいかという論点になります。
 同封広告ではA4正寸サイズ以下の納品がほとんどです。
 そのためB判チラシの場合、折った後に広告内容がどのように読まれるかという視点で
 注意する必要がございます。なぜなら、チラシを折るときにコンテンツが途中で切れてしまう可能性が高いので、
 内容によっては文字が切れてしまい訴求力が下がる可能性がございます。この点を注意しましょう。
これを回避するためにA3サイズのチラシを使うことも可能です。
 ページごとに完結するコンテンツを作成れば、二つ折りしたチラシであっても
 変にコンテンツが切れることがないので、読者も内容を把握しやすくなり、
 その分、アクションを促しやすくなります。
ただ、B3サイズの4折りのほうがストーリーを持たせることができるので
 反響を得られやすくなる場合もございます。そのため、情報量と流れを加味した上で検討と、
 さらに印刷コストの観点でも吟味する必要がございます。
最後に、販促したい商品とサービスによって訴求したい内容量が変わってくるというのが前提なので、
 商材サービスによっては、A4ペライチでも反響が取れている場合がございます。
ポイント2:興味を喚起させるキャッチコピー
キャッチコピーで大切なことは、キャッチコピーの内容とサイズになります。
広告内容
チラシ広告における内容で大切なことは、キャッチコピーと本文内のサブタイトルだけで
 内容が分かるかどうかです。今の読者は3秒以内にチラシが自分に関係あるかどうかを
 判断するからです。そのため、タイトルとサブタイトルだけで分かるようにしてください。
その次に、メインビジュアルをどうするかという課題に対してですが、商品もしくは人物の
 二択で考えることが多いと思います。商品の場合は、上代に対して高級感があるようにしてください。
 人物の場合は、目線がある画像を手配してください。目線があると、その目線の延長線上に
 キャッチコピーとサブタイトルを置くことでより読まれやすくなります。
フォントサイズ
シニア、中高年に対して、読みやすいフォントであることが重要です。デザイナーによっては
 おしゃれなフォントサイズにこだわる傾向があり、小さくなりすぎる時がございます。
 そのため、フォントを大きくする必要がございます。
実際に、反響が1.5倍になったというケースがございます。だから、内容をそのままにフォントサイズを
 大きくすることが重要です。ただ、他の要素とのバランスもあるのでABテストをされたほうが
 良いかもしれません。
 同封広告における推奨するキャッチコピーのサイズですが、
 折った誌面の表紙に対して20~30%ほどになります。
ポイント3:シニアに配慮したデザイン
シニアは加齢と共に情報処理能力が低下していきます。
 日本発達心理学会第24回大会発表論文集によると、「中高年の知能の経年変化」によると、
 60歳以降から情報処理能力が下がってくるとのことです。

そのため、なるべく図やチャートなどを活用して分かりやすしたり、
 文字量を減らしたり、見やすいレイアウトにしていく必要がございます。
ポイント4:コールトゥアクション(CTA)に関する工夫
コールトゥアクションの工夫として、種類、大きさ、内容となります。
 種類というのは電話、FAX、QRコードなどできるだけ応募する手段を増やすことが重要です。
 ただ、シニアに対して商品を販売したいときに、今までネット広告だけ出稿してネットで注文まで
 完結できていたので、広告を社内体制が整っていないので電話での注文はできないといったようなことに
 ならないように体制を整えてからの広告出稿が重要となります。
大きさというのは、電話番号やQRコードはなるべく大きくするということです。
 QRコードが小さいと、スマホで合わせづらくなるのでその段階で脱落してしまう場合もございます。
 また、電話番号も見やすく設置してください。
内容の改善ポイントについては、リスク要因があればそこについて全て書いておくことが重要です。
 通販業界が成長期になってから10年ほど経ちます。その年月分消費者も賢くなっているので、
 リスク要因の情報を載せない企業に対して不信感を持ちやすくなっております。
 そのため、リスクがあればしっかり書く必要がございます。
最後に、CTAに関する工夫について重要なことは、分かりやすく整理されていないと
先ほど紹介した情報処理能力の低下という課題があるので、シニア読者に理解されない可能性が他の世代よりも
 高くなる可能性があります。だから、なるべく大きくシンプルにしてください。
同封同梱広告チラシの訴求力を高めるポイントのまとめ
同封広告の反響を高めるためのポイントについて書かせていただきました。同封広告の反響を少しでも
 多くするために、商品やサービスにあった適切なチラシサイズを検討し、キャッチコピーの内容だけを
 工夫するのではく、サイズにも視野に入れてデザインしてください。また、内容を読み飛ばされても良いように、
 タイトルとサブタイトルだけで内容が分かり、注文方法を分かりやすくすることにより同封広告による反響を
 最大化できます。
最後に、ここに書かれている内容は同封広告だけに当てはまるのではなく、
 シニア向け広告全般できるノウハウです。



 
  
 