雑誌広告とは?ネット広告時代における雑誌広告の使い方、その効果、入稿の仕方まで

#広告コラム

最終更新日:2023年02月17日

商品やサービスを宣伝したり告知する場合、広告という手段が欠かせないのですが、
その広告も使い方や目的によって使い分けると、さらに効果を高めることができます。
インターネットが主流になりつつある中で、
紙媒体である雑誌広告の効果や使い方、目的や入稿に至るまでをご紹介します。

雑誌広告とは

雑誌は一定の期間で発行されるもので、趣味やファッション、地域情報など特定のジャンルに特化しており、
読者はお金を払って情報を購入するという優良なターゲットになり、広告出稿することで確実にリーチできます。

雑誌といっても同じ曜日に発売される週刊(biweekly)や、1ヶ月に1回刊行される月刊(monthly)、
2ヶ月に1回刊行の隔月刊(bimonthly)、3ヶ月に1回刊行の季刊(quarterly)などがあり、
これらは一定の読者を持っていて、
複数の記事が一定の編集によって各雑誌の世界観を創り出していることが特徴です。
新聞程の速報性はないものの、
その世界観と広告したい商品・サービスの世界観がマッチすれば
ブランディングを目的として広告出稿することができます。
また、レスポンス広告としても活用できます。

雑誌であれば掲載内容からターゲットを絞ることができ、
特定のターゲットに向けて広告内容を発信することができます。
また、その雑誌の期間によっては次の号が刊行されるまでの間、何度も繰り返し読まれるため、
自然とその広告を目にする機会も多くなり、さらに詳細な情報も伝えやすくなるのです。

雑誌には市販目的の雑誌全般を指して刊行頻度の高い一般誌や、
自然科学分野において重要なメディアとなる学術雑誌、
中央官庁や地方公共団体によって刊行されるものの市販になるものが少ない官公庁誌、
会員への配布が目的の団体・協会誌、
自身の作品の発表に用いられる同人誌、企業のPRや社内報として刊行される企業誌などがあります。
これらを細かく分類すると一般誌だけでも総合誌、専門雑誌、趣味・娯楽、情報誌、子供雑誌に分類でき、
さらにこれらを日本雑誌広告協会雑誌分類認定委員会によって
定められた新雑誌ジャンル・カテゴリー区分によって分類することで性別や年齢、
ジャンルやカテゴリーごとに分類され、これによって広告内容を変えることができるため、
ターゲットの細分化や感度の高い広告を掲載しやすくなっています。

雑誌広告協会とは

一般社団法人 日本雑誌広告協会(http://www.zakko.or.jp/)とは、
雑誌広告の質的向上を図りながら社会生活の情報として役割を持ち、
各分野においての発展や寄与することが目的となっています。
雑誌広告に関しての研究や調査、倫理向上推進だけでなく、セミナーや研修会の開催などもあり、
活動内容も多岐に渡っています。雑誌広告においての活動だけでなく、
雑誌広告の活性化や維持にためにも様々なことに取り組んでいる協会であり、
雑誌広告の大きな発展には欠かせない協会と言えるでしょう。

雑誌広告の目的と効果

インターネットが主流になっている時代でも、自宅でくつろぐ際には雑誌を読んで過ごす機会も多く見られます。
ネット広告時代であるにも関わらず、あえて雑誌広告を掲載するには特有の目的や意味があります。

雑誌広告には、このようなメリットがあります。

保存性によって多くアプローチできる

定期的に刊行される雑誌は特定の読者がいるため、その雑誌をコレクションとして保存される方もいます。
また、気になる記事や内容に関しては何度も読み直したり、
繰り返し読むことによって広告も目にする機会が高くなるため、アプローチできる回数も多くなってきます。

信頼性がある

自由な形態で広告が掲載されていますが、最近のネット広告によって広告の方式も多種多様な時代になっています。
また情報の氾濫によって、広告の信憑性が感じられない部分がある反面、雑誌の広告に関しては審査が厳しく、
この審査を通過しなければ掲載されることもありません。
そのため雑誌に広告が掲載される場合は、信憑性が高いことを意味しています。

情報感度の高さ

広告と雑誌の関連性が高くなることで、不特定多数に多くのアプローチをするよりも、
雑誌に特化した広告を掲載することで得られる効果も大きくなってきます。
雑誌の購入者はその特定のジャンルに興味や関心があることが分かっているため、
普通の人と比べた時に理解度や感度も高くなり、その雑誌広告の効果も大きいものとなります。

特定のターゲットに有効

雑誌は日本雑誌広告協会雑誌分類認定委員会によって定められたジャンルが多くあり、
それによって明確なターゲット層も分かりやすくなります。
そのため雑誌広告を掲載する場合、その雑誌の傾向を知っていることで特定の意ターゲットがいることが分かり、
無駄なく情報が必要な人だけにピンポイントで発信できる有効な手段となります。

説得力ある広告にできる

雑誌にはそれぞれのカラーがあり、そのカラーやデザイン性を活かすことで、
伝えたい内容をそのままストレートに広告として表現することができます。
そのため、説得力が高くメッセージ性の強い広告も可能となるでしょう。

多様化できる広告スペース

雑誌広告は使うページや掲載方法がいくつもあり、
一般的には4色刷りのカラー印刷で1ページなどが多くなっています。
その他にも観音開きや見開きなど全面を広告に使用したり、
1ページのうちの3分の1のスペースなど区分される広告もあります。
雑誌の内容や特集とリンクさせた広告内容にして統一性を持たせることも可能であり、
アプローチ方法を自由にできるのも魅力です。

これらの特徴から、ネット広告と比較しても雑誌広告の方が顧客への到達率が高くて、
読者の傾向に合わせた広告の発信が可能であり、雑誌広告にクーポン券や割引券を付けることで、
どれだけ反響があるかを確認することもできます。特にファッション雑誌などは、
雑誌の購読者などのターゲットが絞りやすくなります。
年代やファッションテイスト、雑誌のイメージに合わせた広告を掲載できるだけでなく、
写真やイラストを使って読者にイメージさせやすく、信頼性の高さもあるでしょう。
購読率も高いため、長期的な広告効果も期待することができ、購読者に受け入れてもらいやすいです。

その反面、雑誌広告には読者層にあった広告でなければ掲載することすらできず、
また掲載に至るまでの期間が2ヶ月程度あることから急な告知が難しくなります。

このように雑誌広告に対してハードルの高さを感じてしまう場合は、テレビや新聞、
雑誌やラジオなどの4マス媒体以外の広告を活用しても良いでしょう。
フリーペーパーや会員誌、ケーブルテレビなどでの広告をニッチメディアといい、
事業者以外の富裕層や、アクティブシニアの方でも広告出稿することができるのでおすすめです。

雑誌広告の種類、サイズ、入稿の仕方

雑誌広告には、いくつかの種類があります。
広告枠には、「広告掲載場所」「色数」「ページ数」が組み合わされています。

掲載場所

表四裏表紙
表二表紙の裏面
表三裏表紙の裏面
特表二見開表紙の裏面から目次までのスペース
目次対向目次の対抗面にある部分
目次前目次の前のページ
目次裏目次の裏のスペース
コラム対向コラムスペースの対抗面
記事(編集)対向編集スペースの対向面

色数

4C(4色)フルカラー印刷
2C(2色)ブラックと特有のインクで印刷
1C(1色)ブラックのインクのみで印刷

ページ数

1P1ページ分のスペース
見開き見開いた2ページ分
観音観音開きになる特殊ページ
タテ1/2P1ページを縦に2等分した部分
タテ1/3P1ページを縦に3等分した部分
ヨコ1/2P1ページを横に2等分した部分
ヨコ1/3P1ページを横に3等分した部分
ヨコ1/4P1ページを横に4等分した部分

 

入稿までの流れ

入稿までの流れは以下のようになります。

媒体プラン決定後に企業審査

出版社に対して広告出稿が可能かどうか企業審査、商品・サービス審査をします。

原稿作成、審査

雑誌に掲載する広告の原稿を作成していきます。
広告の目的に合ったメッセージを作り、制作した原稿を出版社に依頼します。
審査の基準は各出版社によって異なります。

広告申込

原稿が審査に通ったら、各出版社に対して広告申込をします。

入稿後に広告掲載

各出版社ごとに入稿データのフォーマットが違うため、フォーマットに合うように
入稿して無事広告が掲載されます。

最後に・・・

雑誌広告のデザインで重要になることは、購読者の目を引き付けるような広告にすることです。
ビジュアル面で訴求力があるような広告にするために、色彩やインパクトのある構成にしたり、
商品やサービスの告知を含めることでも大きな反響が期待できます。
有名誌であれば、媒体社に許可を取ることにより、
広告部分をマーケティングツールとしての商談や自社サイトへの掲載など利用価値も高くなるので、
効果が絶大であるだけでなく、企業やブランドの価値も向上することができるでしょう。

雑誌広告は、ターゲットになる消費者にピンポイントで広告展開することができるだけでなく、
訴求力を発揮することもできます。
信頼性も高い雑誌広告を活用してみましょう。

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