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同封広告の効果を高めるチラシ作りとは?反響が出るサイズ・コピー・デザインの工夫4選

#会員誌 広告

最終更新日:2025年07月09日

同封広告は、会員誌や通販カタログ誌を自分たちの顧客に郵送するときに、チラシ等の販促物を封筒に入れて
一緒に送る広告となります。同封広告を実施できる媒体社は数百社あり、部数的には数千万部となります。

同封広告でリーチできるのは、通信販売をしている会社(媒体社)のことを信頼して商品を継続的に購入する
読者や、富裕層だったりします。

ただし、通販やD2C企業、富裕層向けサービスを展開する企業が利用している「同封・同梱広告」についてですが、
たとえ競合他社や似たような商品がこの広告手法で成功していたとしても、
自社が同じようにやれば同じ成果が出るとは限りません。
実際には、反響には差が出ることが多いのです。

Aという事業会社にて同封広告にて反響が良くても、
Bという競合企業が実施した場合、反響が悪かったという例が多々発生しております。

その違いは何でしょうか?

この違いがでる利湯は、媒体が持つポテンシャルよりも販促物であるチラシの内容による
影響力のほうが強いです。

今回、同封広告におけるチラシについて、反響を高めるコツ(キャッチコピー、チラシサイズ、広告内容、
デザインなど)について紹介していきます。

同封広告に活用するチラシの訴求力を上げて、反響を高めるための4つのポイント

同封広告に出稿するだけでは反響はでません。
弊社が集客支援を事業の一つとして展開しているので、新規顧客を獲得するために広告出稿したいという相談を
様々な業界から受けます。ただ、場合によってはお断りをするケースもございます。
理由として、ターゲット層に合った媒体に広告を出稿すれば反響が出ると勘違いされているからです。

ターゲット層に合った媒体に対して適切な費用で広告展開することは非常に重要ですが、
広告に目をとめていただき、その広告内容に心を動かされアクションを起こさせないと反響には繋がりません。

同封広告に適したチラシサイズ、興味を喚起させるキャッチコピー、読者の悩みを解決する広告内容、
その内容がしっかり読まれるためのコンテンツの配置や読みやすくするチラシデザインなどが
非常に重要となってきます。同封広告において、シニア、富裕層(年齢が高め)の方が多いので、
このターゲット層に対してチラシの訴求力を高めるという視点でポイントを紹介させていただきます。

ポイント1:同封広告に適したチラシのサイズ

継続的に広告を出しているクライアントの傾向を見ると、
よく利用しているチラシサイズはB4、B3、A3となります。
これらのサイズが、実際の活用例から見ても適していると言えるでしょう。

B4サイズ

新聞折込チラシを活用しているクライアント様はB4チラシをそのまま利用する傾向があります。
その理由として、同封広告や同梱広告(商品同梱)の場合、チラシサイズがA4でもB4でも同じ同封広告料金という
場合が多いからです。

このため、新聞折込チラシで反響が出ている場合、チラシを変更せず、そのままご利用いただくケースが多く見受けられます。

B3サイズ

医薬部外品や化粧品などの「説得型商材」の場合、どうしても情報量が多くなりがちです。
そのため、チラシはB3サイズを使用したほうが効果的なケースもございます。

納品サイズがA4サイズ以下になるので、4つ折りで納品する形となります。

これにより、読者はページをめくるように広告を読み進めることになり、
表紙・裏表紙を設けることで、広告の開き方に沿ったストーリー構成が可能になります。

その結果、こちらの意図に沿って広告を読んでいただき、アクションを起こすという流れを作ることができます。

そのため、ある程度の情報提供が必要で、
しっかりとした説明によって行動喚起を図る必要がある「説得商材」の場合には、
B3サイズでの広告制作をおすすめいたします。

A3サイズ

説得型商品サービスの場合、広告に掲載すべき情報量が多くなる傾向があるため、
通常はB3サイズのチラシを推奨しておりますが、
商材によってはA3サイズでも十分な場合もございます。

つまり、B3サイズとA3サイズのどちらを利用するのがよいかという論点になります。
同封広告ではA4正寸サイズ以下の納品がほとんどです。

そのためB判チラシの場合、折った後に広告内容がどのように読まれるかという視点で
注意する必要がございます。

なぜなら、チラシを折り方によってはコンテンツが途中で切れてしまう可能性が高いので、
内容によっては文字が切れてしまい訴求力が下がる可能性がございます。

これを回避するためにA3サイズのチラシを使うことも可能です。

ページごとに完結するコンテンツを作成れば、二つ折りしたチラシであっても
変にコンテンツが切れることがないので、読者も内容を把握しやすくなり、
その分、アクションを促しやすくなります。

ただ、B3サイズの4折りのほうがストーリーを持たせることができるので
反響を得られやすくなる場合もございます。

そのため、情報量と流れを加味した上でのご検討と、
さらに印刷コストの観点でも吟味する必要がございます。

最後に、販促したい商品とサービスによって訴求したい内容量が変わってくるというのが前提なので、
商材サービスによっては、A4ペライチでも反響が取れている場合がございます。

ポイント2:興味を喚起させるキャッチコピー

キャッチコピーで大切なことは、キャッチコピーの内容とサイズになります。

広告内容

チラシ広告における内容で大切なことは、キャッチコピーと本文内のサブタイトルだけで
内容が分かるかどうかです。今の読者は3秒以内にチラシが自分に関係あるかどうかを
判断するからです。

そのため、チラシのタイトルとサブタイトルだけで、
「このチラシには何が書かれているのか」
「自分にとってどのような効果・メリットがあるのか」がひと目で分かるようにしてください。

フォントサイズ

シニア、中高年に対して、読みやすいフォントであることが重要です。デザイナーによっては
おしゃれなフォントサイズにこだわる傾向があり、小さくなりすぎる時がございます。
そのため、フォントを大きくする必要がございます。

実際に、キャッチコピーのサイズを2倍に下だけで反響が1.5倍になったというケースがございます。

だから、内容をそのままにフォントサイズを大きくすることが重要です。

ただ、他の要素とのバランスもあるのでABテストをされたほうが良いかもしれません。

当社でこれまでに扱った案件の中で、同封広告に使うキャッチコピーのおすすめの文字の大きさについて、
折った誌面の表紙に対して20~30%ほどになります。

ポイント3:シニアに配慮したデザイン

シニアは加齢と共に情報処理能力が低下していきます。
日本発達心理学会第24回大会発表論文集によると、「中高年の知能の経年変化」によると、
60歳以降から情報処理能力が下がってくるとのことです。

そのため、なるべく図やチャートなどを活用して分かりやすしたり、
文字量を減らしたり、見やすいレイアウトにしていく必要がございます。

ポイント4:コールトゥアクション(CTA)に関する工夫

コールトゥアクションの工夫として、種類、大きさ、内容となります。

種類というのは電話、FAX、QRコードなどできるだけ応募する手段を増やすことが重要です。
シニア層向けに商品を販売する場合、これまでのようにネット注文だけで完結する体制では不十分なケースがあります。


電話対応の体制が整っていない状態で広告を出してしまうと、
電話での問い合わせや注文に対応できず、せっかくの反響を逃してしまう可能性があります。

特に70歳以上のシニア層では、全体の40~60%が電話を通じた注文になる傾向があるため、
電話受付の体制をしっかり整えておくことが非常に重要です。

次ぎに大きさというのは、電話番号やQRコードはなるべく大きくするということです。
QRコードが小さいと、スマートフォンで読み取る際にうまく読み込めず、その時点で離脱してしまう可能性があります。
また、電話番号も見やすくサイズで分かりやすく配置することをオススメしております。

内容の改善ポイントについては、リスク要因があればそこについて全て書いておくことが重要です。
リスク要因の情報を載せない企業に対して不信感を持ちやすくなっております。
そのため、リスクがあればしっかり書く必要がございます。

最後に、CTAに関する工夫について重要なことは、分かりやすく整理されていないとです。

先ほど紹介した情報処理能力の低下という課題があるので、シニア読者に理解されない可能性が他の世代よりも
高くなる可能性があります。だから、なるべく大きくシンプルにしてください。

同封同梱広告チラシの訴求力を高めるポイントのまとめ

同封広告の反響を高めるためのポイントについて書かせていただきました。同封広告の反響を少しでも
多くするために、商品やサービスにあった適切なチラシサイズを検討し、キャッチコピーの内容だけを
工夫するのではく、サイズにも視野に入れてデザインしてください。

また、内容を読み飛ばされても良いように、
タイトルとサブタイトルだけで内容が分かり、注文方法を分かりやすくすることにより同封広告による反響を
最大化できます。

最後に、ここに書かれている内容は同封広告だけに当てはまるのではなく、
シニア向け広告全般できるノウハウです。

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