クロスメディアとは?効果とメディア展開例を解説

#広告コラム

最終更新日:2021年12月07日

マーケティングには様々な手法・戦略などがありますが、
中でも「クロスメディア」というものは5~6年前頃からできたと言われている比較的新しい戦略の一つです。

クロスメディアとはどのようなマーケティング戦略なのでしょう?
今回はクロスメディアのメリットや活用できる広告媒体、さらにプロモーション事例などをご紹介していきましょう。
クロスメディアについて詳しく知りたいという方はぜひ参考にしてみてください。

話が変わりますが、クロスメディアが重要になっている昨今、
さまざまな媒体を組み合わせて結果を出すために、
広告媒体データベースを使用している企業様が多くなっています。
実際に、弊社でも業務効率を上げながら、受注件数を増やすために、
4000の媒体、18万の出稿実績データを収録する
スタートライズメディアカタログという自社開発したツールを使用しています。

クロスメディアとは。メディアミックスとの違いについて

クロスメディア(英語 cross-mediaになります)とは、一つの商品・サービスに対してあらゆる広告媒体を利用し、
宣伝・販促活動を行うことで媒体同士による相乗効果を高めていく戦略を指します。

様々な広告媒体を利用するという点ではメディアミックスと似ていますが、
メディアミックスの場合は様々な広告媒体に対してほとんど同じ広告を乗せていくのに対し、
クロスメディアの場合は一人に対して媒体の特徴に合わせて見せ方・表現などを変えていることが特徴と言えます。

メディアミックスは同じ広告を使うことで
不特定多数の人に知ってもらうこともしくはそこから購入につなげていくことが目的となりますが、
クロスメディアの場合、一人に対して複数のメディアから情報を伝えることを前提として、
各メディアの特徴にあった方法でコンテンツを提供して購入につなげていくようなマーケティング手法になります。

 

クロスメディアの効果とそのメリット

クロスメディアを取り入れることによって、精度の高い販促へとつながることはもちろん、
様々な広告媒体を利用しているため認知効果の向上にもつながっています。

他にもクロスメディア戦略によって得られるメリットとして下記の項目が挙げられます。

高いニーズを持つ消費者を取り込める

クロスメディアでは、
様々な広告媒体を通じて申し込み・契約への誘導を行い、購入を促すという戦略が一般的です。

テレビCMにてサービス認知度を上げて、
紙媒体・チラシ広告を同時期に行い、
詳細の情報を説明して、お問合せ・資料請求・申込に誘導するようにもっていきます。
それ以外にも広告媒体から商品やサービスについて気になった、
もしくは広告自体が気になったという方がWebサイトを確認するという人もいます。

それぞれの広告媒体におけるデメリットを解消できる

広告媒体にもそれぞれ特徴が見られます。

例えば、テレビCMはリーチが非常に広く映像にて広告を届けるため、
影響力も大きく商品やサービスのイメージが伝わりやすいです。
ただ、商品サービスを説明する必要がある場合、テレビCMでは時間が短いため伝えきることができません。

新聞は情報を得るための媒体だから、
新聞広告では詳細な情報を伝えて説得させる必要がある商品・サービスでは最適な広告になります。
ただ、近年では購読している読者の年齢が高くなっていることがデメリットになります。

一つの広告媒体を使っていてはこれらのデメリットを解消することは難しいですが、
あらゆる広告媒体を活用することでそれぞれのデメリットを各媒体のメリットで相殺していきます。

例えば、上記のごとく、テレビCMを放送して認知度をあげて、
新聞広告で詳細な情報を説明してレスポンスを刈り取るという施策の場合、
テレビCMと新聞広告のデメリットを相殺しています。

メディアの利用状況の変化に追いつくことができる

近年、若者を中心に「テレビ離れ」が増えてきています。

テレビの視聴時間が減少傾向にあり、
特に20代ではテレビの視聴時間が5分以下だったという人は2割以上という結果が明らかになっているほどです。

また、新聞・雑誌を手にする若者も減ってきています。

そのため、テレビCMだけ、新聞広告だけという手法を取っていても、
新しい消費者を取り込むことができなくなってしまうのです。
だからこそ、ターゲットによってはスマホ・PC広告への出稿比重を上げて必要に応じて、
テレビCMと組み合わせる必要がでてきます。

だからこそ、こうしたメディアの利用状況の変化に追いつくためにも、
クロスメディアを活用していく必要がございます。

 

クロスメディアで広告に活用できる媒体ジャンル

クロスメディアで主に活用できる広告媒体は、4マス広告・ニッチメディア・Web広告の3つがあげられます。

4マス広告

4マス広告とは、テレビCM・ラジオCM・新聞広告・雑誌広告の4つのメディア広告になります。
各メディアに対して、利用者が多いため、広告を拡散することができ、

情報発信元である媒体社は公共的な意味合いで捉えられているため、
ここに出稿できると信頼性の高い広告とみられます。
そのため、ブランディング広告には最適な媒体になります。

・テレビCM

スポット、タイムの2種類があります。スポットの場合、
番組に関係なく、局が定める時間にCMができる広告になります。
15秒が最低単位になり、購入できる期間も自由に設定できます。
新商品の告知、キャンペーンの告知には最適な広告になります。
一方のタイムの場合、番組枠と一体のものとして扱われるCM枠のため、
提供する番組によってブランディングとしての効果も得られます。

・ラジオCM

ラジオ広告(ラジオCM)は、ラジオ放送中に流れる広告のことです。
番組内に「生コマ」としてコマーシャルを流したり、番組間で流れるCM枠があります。
時間帯によってターゲットが変わるので、精査する必要があります。
地域性とターゲット媒体として活用することができます。

・新聞広告

新聞広告とは、新聞誌面上に掲載する広告になります。
記事広告、営業広告、意見広告、社告、三行広告、謝罪広告などがさまざまな広告がございます。
信頼性が非常に高い媒体のため、ブランディングするには適した媒体になります。
また、部単価も安いため、レスポンス広告にも向いております。
シニアの方が読んでいる傾向が非常に強いため、
ターゲットによっては広告が届きづらいメディアになります。

・雑誌広告

雑誌は、情報を読みたいという個人の価値観から購入されたことか
その雑誌に対して高い信頼性を持ち、情報収集に対する意欲も非常に高いです。
また、一定期間保存して繰り返し読むため、ブランディングには最適です
雑誌は読者の趣味趣向や性別、年代などが明確なためターゲットがセグメントされた媒体といえます。

ニッチメディア

ニッチメディアとは、
育児ママ、富裕層、シニア向け会員誌を活用した同封広告・同梱広告、
単独DM、店舗を活用したプロモーション、消費者向けイベントなどへの出展、
地元密着で配布されるフリーペーパーなど、特定のターゲット、エリアに特化した媒体になります。

・フリーペーパー

地元に密着して配布されているフリーペーパーなら、
部数が減少している新聞オリコミの代わりとして
エリアマーケティングに適した媒体として活用することができます。
また、育児ママ、富裕層、アクティブシニアなどのターゲットに特化して
配布されているフリーマガジンもございます。
ターゲットもしくはエリアに特化して
周知・集客をしたい場合におすすめの広告媒体と言えます。

・インストアプロモーション

インストアプロモーションは、
実際に来店された消費者に対し行われる販促活動を指します。
店内での什器設置、ブース出展からはじまり、
店員による手渡しサンプリングなど店舗内で行われる
幅広い販促活動をインストアプロモーションといいます。

・会員誌

会員に対して送っている会員誌・会報誌に広告掲載できます。
地主・医者・経営者・馬主などの富裕層、育児ママ、アクティブシニア、
看護婦、旅行会員、英語教材購入者など、さまざまなターゲット
広告を実施することが可能です。
アクティブな会員にしか送らないため高い反響を見込むことができます。

・同封広告・同梱広告、単独DM

同封同梱広告は、前述の会員誌と一緒にチラシを封入する同封広告、
通販カタログ・ECサイトで購入した商品と一緒に送られる商品同梱
ございます。商品同梱は開封率がほぼ100%となり、高い反響を見込むことが
できます。また、会員リストに対してダイレクトメールを打つことも可能です。

・イベントへの出展

商品・サービスの良さを知ってもらうだけでなくサービス購入につなげるために
体験型広告(販促)としてイベント内にてブース出展しております。
インスタグラムと連動したプロモーションにするためにブース内にフォトスポットを
設置したり、配布する販促物・サンプルをインスタ映えさせて口コミを拡散させる
こともできます。

・スタートライズメディアカタログ

クロスメディアを成功させるために、集客媒体としてニッチメディアを活用するなら
約4,000媒体、約15万の出稿実績情報を収録する日本最大級の広告媒体データベースの
お試し版をご利用してください。

Web広告

Web広告は、企業の運営サイトやECサイト、SNS、リスティング広告など、
主にWeb上で打ち出せる広告媒体になります。

Web媒体を使ってもなかなか効果が出ないという場合もあります。
それはWeb媒体の場合、エリアが狭い範囲での広告宣伝が難しいという欠点があるためです。

ただ、狭い範囲での広告宣伝が難しいからこそ
エリア情報に特化したフリーペーパーや店舗メディアと組み合わせて広告を出すことで、
集客・問い合わせにつなげることもできます。

 

クロスメディアを成功させる展開例

クロスメディアの展開の仕方によって効果が大きく変わってきます
どのような展開例があるのか、一部をご紹介していきましょう。

Webサイト ~ 資料請求

Webサイトを制作し、集客を行ってから資料・カタログ請求につなげていくという方法です。

例えば企業のWebサイトではなく商品・サービスに特化したランディングページを制作し、
SEO対策を行なうことで集客を狙っていきます。

SEO対策を実施することで商品やサービス名で検索を掛けなくても、
KWで検索上位にサイトを持ってくることも可能です。

そこからすぐに販促へつなげるのではなく、
資料・カタログを請求できる仕組みにつなげていきます。

Web広告は広く活用できる反面、信頼度は紙媒体よりも低くなってしまうため、
資料・カタログ請求につなげた方が良いケースもあるのです。

チラシ広告 ~ Webサイト ~ 資料請求

上記はWebサイトから始まっていますが、
まずはチラシ広告を使ってWebサイトへの集客を行い、資料請求につなげるという手法になります。

この手法が特に有効となりやすいのが、
地域密着型の企業や来店してもらいたい店舗(フィットネスクラブ、英会話教室、エステ・美容整形外科など)です。

チラシ広告にレスポンスを獲得しながら、
迷いのある人にはWebサイトにてキャンペーンという形にて、
Webサイトにて更に情報・キャンペーン情報を提供して来店を促します。

テレビCM ~ チラシやDM ~ 商品購入

テレビCMを活用すると全国区から集客させることができます。

コストはかなりかかってしまいますが、
幅広い世代、そして多くの人に見てもらうならテレビCMが有効と言えるでしょう。

テレビCMで商品を露出・認知させ、チラシ広告にてレスポンスを取っていきます。
CMにてWebサイトを告知して、そこからレスポンスを取る方法も非常に有効です。

いくつ広告媒体を活用するのか、
何を組み合わせるのかによってクロスメディアの効果は変わってきます。

商品やサービスによっても効果的な組み合わせは変わってくるので、
どの広告媒体を使うのか見極めることが大切です。

 

富裕層向けのクロスメディアマーケティング事例

富裕層向けプロモーションの場合、マスメディアを活用するのではなく、
富裕層向け会員誌、ルートメディア、富裕層向けプライベートイベントを
クロスメディアさせることで効果的にアプローチすることができます。

彼らが所属している会員組織からのメンバーシップ誌に広告を出稿しながら、
イベントに出展して接点をもつことにより、
誌面では伝えきれなかった情報を提供することができ高い費用対効果を期待できます。

例えば、オペラなどに興味のある方が読んでいる定期購読誌に対して毎号出稿し、
この出版社が主催する年数回のイベントに出展するという施策です。
具体的には、誌面にて商品・サービスの認知度を上げておき、
イベントという、実際のリアルの場にていろいろな情報を交換することにより信頼関係を築き、
そこから商談につなげていくことができます。

このように、さまざまなニッチメディアをクロスメディアさせることで、
接点を持ちづらい富裕層に対してでも認知度の向上や見込み顧客の獲得をすることができます。

 

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