DMデザインのコツ、料金相場、入賞作品例、無料テンプレートを紹介

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最終更新日:2023年02月17日

<はじめに>

DMを作成しようと企画、構成を考えているけれど、
どのようなデザインにしたら良いのかわからないという企業も多いのではないでしょうか。
デザインを外注する際も、うまくデザインを伝えられないことも。

ここでは、DMをデザインする際のコツとして、以下を中心にご紹介させて頂きます。

・顧客に訴求するキャッチコピーのつけ方
・本文の書き方
・DM入賞作品の紹介
・DMデザインの外注相場
・DMデザインが簡単にできるテンプレート

本記事をお読みになって、DMデザインについて少しでも参考になれば幸いです。

DMをデザインする時におさえておくべきコツ

ここからは、DMデザインをする時におさえておくべきコツをお届けして参ります。
DMデザインは、顧客に訴求するキャッチコピーや本文とタイトルのバランスなど、
ほんの少しの工夫で訴求率が変わります。

キャッチコピーのつけ方!具体的な表現とメリットの提示

DMデザイン作成時、キャッチコピーは非常に重要な役割を担っています。
その理由として、キャッチコピーで顧客の注意を惹きつけなければ、
その後本文に目を通す可能性も低下するからです。

魅力的なキャッチコピーにするためには、何が必要なのでしょうか。1つずつみていきましょう。

ベネフィットをわかりやすく提示する

キャッチコピーを作成する上で、ベネフィットをわかりやすく提示することが重要です。
ベネフィットとは、顧客が商品やサービスから得られるメリットのこと。

顧客がチラシに目を通す理由は、そのチラシから得られるメリットを知りたいからです。
キャッチコピーは顧客にとって有益な情報でなければなりません。

たとえば、サイクロン掃除機で有名な「dyson(ダイソン)」。

そのCMで、一度は聞いたことのある「吸引力の変わらないただ1つの掃除機」というフレーズ。

有名なキャッチコピーですが、
このフレーズは掃除機の吸引力に悩む全ての顧客に明確にベネフィットを提示しています。

「吸引力の変わらない」×「ただ1つの掃除機」とキーワードを組み合わせることで、
掃除機の吸引力への不安解消効果が得られます。

また、「ただ1つ」というフレーズが、掃除機の特別感を演出。

キャッチコピーで大切なことは、
顧客にとってのベネフィットをわかりやすくインパクトのある表現で訴求すること」です。

ターゲットを明確にする

キャッチコピーを考える上で、ターゲットを明確に絞りこむことが重要です。
さきほどのダイソンの例でもあるように、「吸引力の変わらない」とすることで、
吸引力に悩む人を対象にしていることがわかります。

キャッチコピーは「誰に伝えたいのか」を明確にする必要があります。

また、ターゲットを絞り込むことで、該当する人からのリピートが得やすくなるというメリットも存在します。

たとえば、「誰でも簡単に時短クッキング講座」という料理教室のDMがあるとします。

このキャッチコピーだと、どこか抽象的で誰に何を伝えたいのか明確ではありません。

そこで、先ほどのキャッチコピーを次のように変更します。

「働くママを応援する5分でできる時短クッキング講座」

このように変更することで、誰に何を伝えたいのかを以下のように明確にできます。

・誰でも→働くママを応援する
・簡単に→5分でできる

対象を全ての人から、働くママに変更することで、子どもをもった忙しい会社員ママというターゲットに訴求します。
また、簡単にではなく5分でできるとすることで、「5分で料理ができるなら私にぴったり」と訴求率が高まるのです。

より具体的にターゲットを絞ったキャッチコピーをつけることで、
訴求率が高まり、結果として新規顧客の獲得やリピートにつながります。

視覚的に伝わりやすいデザインに

ターゲットを明確にし、ベネフィットを伝えても、視覚的に見づらいデザインは意味がありません。

誰に何を伝えたいのか、どのようなメリットがあるのかを伝えるためには、
キャッチコピーそのものが視覚的に見やすいことが条件です。

「フォントサイズは適切か」、「文字デザインはブランディングに合っているか」、
「文字色は視覚的に見やすいか」など多方面から検証しましょう。

そのほかにも、キャッチコピーを視覚的に伝わりやすくするには、
キャッチコピーの割合を紙面の1/3以上に設定することも大切です。

紙面から3メートル離れてもはっきりとキャッチコピーが読めるように工夫しましょう。
このちょっとした工夫が、DMの完成度につながります。

DM作成時本文で書くべきポイント!

ここでは、DM作成時に本文に記載しておくべきポイントを解説して参ります。
記載する内容を明確に意識することで、商品訴求率が高まり、新規顧客獲得につながります。

商品を選ばなくてはいけない理由とは?

数多くの類似商品やサービスがリリースされている中で、なぜ顧客はその商品を選ばなくてはいけないのでしょうか。
顧客がその商品を手に入れることが、最も賢い選択肢でないといけません。

なぜその商品を買わなくてはいけないのか、明確な根拠と理由、さらには他社にはない特徴を記載しましょう。
「ここにしかない商品・サービス」紹介文を目指します。

商品を手にしたことで得られる将来像

商品を選ばなくてはいけない理由や根拠を明確に提示したら、
その商品を購入することで、どのようなベネフィットが得られるのか、将来像を顧客に提示しましょう。

たとえば、さきほどご紹介したダイソンのサイクロン掃除機なら
「吸引力が変わらないから効率の良いお掃除ができる」、
「見た目がスタイリッシュだからインテリアとしても違和感がない」、
「強力な吸引力でハウスダストを除去し子どもがいても安心」など。

掃除機を購入したことによる具体的な将来像を提供することで、
より顧客が商品を購入しなければならない理由に気がつくのです。

その商品の信頼できる証拠を提示

キャッチコピーがどんなに顧客を惹きつける内容でも、商品の将来像をイメージできても、
商品自体に信頼できる証拠がなければ意味がありません。

この場合の信頼できる証拠とは「お客様の声」、「売り上げ等の実績」、
「自社による客観的なデータ」などが該当します。

信頼性のある証拠を提示することで、商品へのハードルが下がり、購入しやすい状態を作れるのです。
そのほかにも、「返金保証」や「カスタマーサポートの有無」、
「無料体験」等の顧客の不安を解消する要素も追加すると良いでしょう。

今購入すべき理由を提示する

これまでお伝えしたポイントをDMに明記しても、
「今買わなくても良いかも」と顧客が感じ取ると、購入をためらってしまいます。
そのような場合を想定して、今商品を購入しなければいけない理由を記載しましょう。

たとえば、「今だけ無料体験で特典がもらえる」、「先着〇名様割引」などです。
このように、今購入すべき理由を明確に提示すれば、新規顧客獲得率も上がります。

DM入賞作品を参考にデザインを考えよう!

ここからは、DMデザインの参考になるDM入賞作品の一部をご紹介させて頂きます。
DM作成のヒントとしてお使いください。参考とするのは、日本郵便株式会社が主催する「全日本DM大賞」です。

参考元:全日本DM大賞|日本郵便株式会社
https://www.dm-award.jp/

NTTドコモ「かわいいイラストと身長計付きのDM

NTTドコモは、「ドコモ子育て応援プログラム」加入者向けのサービスをリマインドするためのDMを作成。

このDMは、加入者に受け取って喜ばれることを目的に、
可愛いイラストと淡い配色、さらには実際にお子様が使用できる身長計を付録として導入しました。

インパクトのあるキャッチコピーは採用せず、色合いの工夫や優しいフォントを使用しています。
ご家族で楽しめるようなイラストと淡い配色が魅力、視覚的にもお子様に好まれるデザインです。

子育て応援プログラムというお子様を対象としたDMだけに、
付録として実際に使用できる身長計があるのも良いですね。

こちらのDMは、2018年全日本DM大賞銅賞を受賞しました。
また、約83万通の発送に対して、開封率は86%を達成。そのうち付録を利用した人は、69.5%にのぼります。

ターゲットに応じた訴求の仕方を学べる事例です。

学習院大学「頑張る受験生応援DM」

学習院大学は、2016年度入試の学習院大学への出願を新規獲得するための、DMを作成。
こちらのDMには、12月に入り受験勉強でつらい思いをしている受験生に向けて、
苦しい時期に寄り添い、春(合格)が待っているというポジティブなメッセージを添えて送付。

DM外側にある緑色のクリスマスツリーとは対照的に、DMを開くと桜色のクリスマスツリーがデザインされ、
過去10年で最大の志願者を獲得。桜咲くクリスマスツリーとして話題を呼びました。

新規顧客獲得のためのDMとして大成功となり、2017年全日本DM大賞銅賞を受賞。

受験生というターゲットに合わせて、シンプルでメッセージを最小限にし、
つらい受験を乗り越えて、大学で会いましょうと将来像をイメージさせるDMになります。

アウディジャパン「視覚的に見せるDMで新車プロモーション」

アウディジャパンは、プレミアムスポーツコンパクトカー「Audi TT」のフルモデルチェンジに伴い、
新規顧客や休眠顧客に対して、来店を誘導するためのDMを作成しました。

こちらのDMは、Audi TTの「バーチャルコックピット」というデジタル表示メーターの魅力を伝えられるように、
見る角度によって絵柄やデザインが変化するという仕組みです。

このようなギミックは、以前から多くのDMで採用されてきた古典的な手法です。

ですが、今回のパーチャルコックピットという最先端技術のプロモーションにぴったりとマッチし、
訴求効果が高まりました。

プロモーションする内容によって視覚的効果を狙ったDMになります。
こちらのDMは、2016年全日本DM大賞銅賞を受賞しています。

DMデザインの料金相場

ここでは、DMデザインを外注した場合の料金相場についてご紹介させて頂きます。
下記の表は、あくまで料金目安となっています。詳細は、外注先によっても異なりますのでご注意ください。

媒体サイズ料金
名刺91×55mm片面4,000円〜
ポストカード・DM100×148mm片面8,000円〜
チラシ・フライヤーB5、A4片面18,000円〜
ポスターB3
A1〜A2
B1
38,000円〜
60,000円〜
90,000円〜
パンフレットA5相当4ページ 50,000円〜

DMデザインが簡単にできるテンプレート紹介!

ここからは、DMデザインを簡単にできるテンプレートをいくつかご紹介させて頂きます。
DM作成時の参考にしてください。

ネット印刷通販会社「ジオプリント」

ネット印刷通販会社「ジオプリント」では、名刺・チラシ、
フライヤー・パンフレット・ポスターなどさまざまな種類のデザインテンプレートを無料でダウンロードできます。
自社DM作成の際には、参考にしてください。

ネット印刷通販会社「ジオプリント」
https://www.geoprint.jp/user_data/template.php

日本郵便株式会社「DMファクトリー」

日本郵便株式会社が運営している「DMファクトリー」では、ダイレクトメールや挨拶状、チラシ、デザイン作成から、
印刷、差出しの申し込みまで行えるサービス。
ダイレクトメールのプロが作成したテンプレートを無料で利用できます。

お好みのテンプレートを選んで、DMやポスター、チラシ作成の際は有効活用してください。

日本郵便株式会社「DMファクトリー」
https://dmfactory.biz.post.japanpost.jp/

 

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