アフィリエイト広告とは?その種類と仕組み、主要会社、クライアント一覧と単価相場を紹介

#広告コラム

最終更新日:2024年02月09日

アフィリエイト広告とは、成果報酬型広告になります。広告の対価を成果報酬では
広告配信できる仕組みをもつアフィリエイト・サービス・プロバイダーを介して、
広告主はさまざまな媒体に対して広告を掲載してもらうことができ、
成果が発生したときのみ費用を支払う広告手法のことです。

最近では、広告やネットビジネスを行っていると頻繁に「アフィリエイト」という
言葉を目にします。徐々に浸透してきた言葉ではありますが、
まだまだどのような仕組みなのか理解できないという方も多いのではないでしょうか。

ここでは、費用対効果が高く、自社の商品やサービスの新規顧客開拓にも
便利なアフィリエイトの概要や、その種類、仕組みなどを特集で解説いたします。

アフィリエイト広告とは

アフィリエイト広告とは、広告配信できる仕組みをもつ
アフィリエイト・サービス・プロバイダーを介して、
広告主はさまざまな媒体に対して広告を掲載してもらうことができ、
成果が発生したときのみ費用を支払う広告手法のことです。

インターネット広告と言っても、その種類や費用形態はさまざまで、
たとえば検索連動型広告のように検索エンジンに出稿するものや、
クリックすると費用が発生するものなどとても豊富。

アフィリエイト広告は、そのような中で、
広告を通してユーザーが商品やサービスを購入すると
コンバージョンが発生するという「成果報酬型広告」になります。

アフィリエイトの意味

アフィリエイト(affiliate)は、さきほども申し上げた通り「成果報酬型広告」という意味です。

具体的には、この後、ご紹介しますが広告主(広告を出稿する側)が、
ASP(Affiliate Service Provider)を仲介してアフィリエイターと呼ばれる
媒体主(広告を掲載する側)に広告の出稿をお願いします。

出稿した広告を通して、ユーザーが商品やサービスを購入すると、
成果が発生すると共に広告を掲載した媒体主とASP(Affiliate Service Provider)に
紹介料や手数料が支払われ、3者間で収益が発生するという仕組み。

簡単に言うと、広告主が自社の商品やサービスをユーザーに宣伝してもらい、
宣伝効果によって購入やお問い合わせが発生すると、
媒体主とASP(Affiliate Service Provider)に謝礼を支払うといった感じです。

文中でもご紹介したASP(Affiliate Service Provider)とは、
広告主と媒体主をつなぐ仲介会社のようなものです。

たとえば、広告主が自社商品やサービスに合わせて広告を出稿したい媒体を、
見つけ出すのはとても大変なことですし何よりも労力がかかりますよね。

そこで、ASPと呼ばれる仲介会社が広告主の広告を1カ所に取りまとめる役割を担ってくれるというわけです。

これにより広告主側は、媒体主との直接交渉をすることなく効率よく広告出稿が可能になります。

ASPには、ジャンルが異なる様々な広告が集約されており、
媒体主(アフィリエイター)側も掲載予定のメディアに合わせた広告を見つけやすく、
広告主・媒体主共に利便性が向上します。

アフィリエイト広告市場の推移

参考元:2019年度の国内アフィリエイト市場規模は前年度比8.7%増の3,133億円の見込|株式会社矢野経済研究所
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2362

上記は、株式会社「矢野経済研究所」が2019年度の国内アフィリエイト市場規模を調査したものです。

これによると、2019年度の国内アフィリエイト市場規模は、
前年度比8.7%増の3,133億円になると予想され、今後も市場規模が拡大されるという統計が発表されました。

2023年には、4,654億円規模まで到達するという予測からも、順調に成長している産業だと言えるでしょう。

昨今のアフィリエイト市場では、Googleアルゴリズムによる検索順位の変動や、
レギュレーションの強化、Yahoo!によるアフィリエイトサイトの広告出稿の厳格化など、
必ずしも良い情報ばかりではありませんでした。

しかし、これらの厳格化は景品表示法や薬機法などの法規制を順守しない、
広告主や媒体主に影響を与えるものであり、優良な広告主や媒体主にはほとんど影響が出ておりません。

今後もECサイトの加速化など、より多くの広告が出稿される傾向にあるでしょう。

アフィリエイト広告の仕組み

本文でもご紹介しましたが、アフィリエイト広告は、
広告を出稿したい広告主と広告を掲載したい媒体主が
ASP(Affiliate Service Provider)を通してマッチングする仕組みです。

簡単に言えば、広告主側はASPに広告を登録するだけでアフィエイトプログラムを利用でき、
媒体主側も利用登録を済ませれば掲載したい広告を選べるというわけです。

媒体主が広告主の出稿した広告を、Webサイトやメディアで掲載することで、
商品やサービスの認知度が高まります。

広告を通してユーザーが商品やサービスを購入すれば広告主側に成果が発生すると共に、
媒体主とASPに成果が発生したことによる紹介料や
手数料を支払うことでアフィリエイトサービスが成り立っています。

仮にASPを利用せずに広告主側が掲載したい媒体に1社ずつ交渉すれば、
掲載方法・契約・紹介方法など大きな労力が発生します。

このようなことからも、ASPを利用することによるメリットは大きいです。

アフィリエイト広告のメリット・デメリット

ここまでアフィリエイト広告の概要や仕組みについてご紹介してきましたが、
ここではアフィエイエイト広告を導入するメリットやデメリットについてお届けします。

アフィリエイト広告のメリット

広告主側のメリット

広告主側のメリットをまとめると以下の通りです。

①費用対効果が高い
②商品やサービスの認知度がアップ
③初期費用が定額

 

①費用対効果が高い

広告主がアフィリエイト広告を導入するメリットですが、
やはり「費用対効果が高い」ということでしょう。

広告を通して商品やサービスが購入またはお問い合わせがあった場合に、
媒体主やASPに報酬や手数料を支払う仕組みなので、無駄な予算を消化する必要がありません。

また、媒体主側に支払う報酬額についても広告主側が決定できます。
コストパフォーマンスが良く、自由度が高いことが最大のメリットです。

ASP側には、商品やサービスから成果が発生した場合に支払う手数料のほかに、
月額利用料がかかりますが、広告からの収益が月額固定費分以上に確保できればダメージは少ないと言えます。

②商品やサービスの認知度がアップ

次にアフィリエイト広告のメリットとしては「商品やサービスの認知度アップ」に貢献してくれるということです。

アフィリエイト広告を出稿すると、アフィリエイターと呼ばれる媒体主が、
自分のブログやメディア等で広告主の商品やサービスの魅力を紹介してくれます。

いわゆるレビュー記事がイメージしやすいかと思います。

たとえば、ユーザーが特定の商品の使用感や感想を求めている場合、
アフィリエイターのレビュー記事が多いほど、商品の魅力が広く伝わり、認知度もアップしますよね。

アフィリエイト広告は、広告主側で行うプロモーションに加えて、
アフィリエイター側がいわば自動的に商品やサービスを広めてくれるため大きな集客効果が得られます。

商品やサービスが一度広まってしまえば、
指名検索(商品名やサービス名で検索する)も増え、実店舗への集客も期待できるでしょう。

③初期費用が定額

広告種類の中には、数十万円〜数百万円など初期費用が高額になる広告も存在します。

そのような中で、アフィリエイト広告はASPに支払う初期費用が、
初期費用0円・月額35,000円などという場合も。

このように低予算でもスタートできる広告形態であるため、幅広い企業が導入できるのが特徴です。

媒体主側のメリット

アフィリエイト広告を導入する媒体主(アフィリエイター)側のメリットですが、
やはり初期投資なしで広告主の商品を宣伝できる点に尽きるかと思います。

ブログやWebサイトさえ所有していれば、ASPヘの登録は無料ですし、
商品を宣伝するからといって商品自体の在庫を抱える心配もありません。

基本無料でスタートできる上に、
商品が、所有しているブログやWebサイトから購入されれば報酬も頂けるわけです。

アフィリエイト広告のデメリット

広告主側のデメリット

アフィリエイト広告の広告主側のデメリットは次の通りです。
1つずつ見ていきましょう。

①成果が0でも費用が発生する
②競合商材だと高い報酬額が必要な場合も
③意図せずブランドイメージが下がってしまう

 

①成果が0でも費用が発生する

アフィリエイト広告は、費用対効果が高く低予算でスタートできる魅力的な広告出稿法ではありますが、
最低限、月額費用がかかります。

これは、出稿している広告からの成果が0だった場合でも支払う必要があるのです。

どうしても出稿当初は、アフィリエイターからの認知度も低いため、
掲載数にも限りがありますので、成果件数が全くないという場合も考えられます。

事前に予算を確認した上で、果たして月額料金は自社にマッチしているのか確認しておく必要があります。

②競合商材だと高い報酬額が必要な場合も

出稿する商材が、たとえば競合他社の参入が多いジャンルの場合、
アフィリエイターへの報酬額を高く設定したり、競合とは異なる特典を設けている企業も多い状況です。

このような場合には後発で参入すると、「報酬額がより高い企業が優位になる」
「競合他社に埋もれてしまう」などのデメリットが発生します。

このようなデメリットを避けるためには、参入する商材のジャンルにおいて、
どの程度競合率が高いのか、成果報酬はどのくらいなのかを十分にリサーチし、
商材の特典など工夫をこらす必要があります。

競合ジャンルに後発で参入する場合には、報酬の設定額や商材の特典など工夫をし、
他社に埋もれないようにしましょう。

③意図せずブランドイメージが下がってしまう

アフィリエイト広告を掲載する広告枠は、
企業サイトのみならずアフィリエイターと呼ばれる媒体主の個人ブログやWebサイトにも設置されます。

それにより、広告主側が意図しないWebサイトに広告が掲載されてしまいブランドイメージが低下してしまう場合も。

そのような場合に、1件1件掲載の取り止めの対応を行うのはとても労力がかかります。
個人も対象にしているアフィリエイトならではのデメリットとも言えますね。

広告を配信する際に、自社広告にぴったりのカテゴリで配信することを心がけましょう。

媒体主側のデメリット

媒体主側のデメリットですが、
報酬額が高い広告主の商材になればなるほど同様にWebサイトに広告を貼り付けている競合が多く、
なかなか検索エンジンに上位表示されません。

検索エンジンに上位表示されにくい状況では、
うまくマネタイズができず収益も発生しにくい状況に陥ります。

さらに広告主側が突然、広告出稿を停止にする場合もあり、1つの商材に偏らないマネタイズが重要です。

アフィリエイト広告 媒体の種類

ここでは、アフィリエイト広告の媒体の種類を広告主側、媒体主側の双方からご紹介します。

【広告主側】アフィリエイト広告媒体

A8.net

参考元:A8.net
https://www.a8.net/

A8.netは、累計広告主数2万社以上を誇り、
媒体主の累計登録サイト数が270万サイト以上(2020年4月現在)もある
日本最大級のアフィリエイトサービスプロバイダになります。

掲載メディア関しても、アドネットワークやポイントサイト、ブログ、
オウンドメディアと種類も豊富なため、アフィリエイト広告を出稿するなら、
まずはA8.netを検討してみると良いでしょう。

Value Commerce

参考元:Value Commerce
https://www.valuecommerce.ne.jp/

ヤフー株式会社の子会社「Value Commerce」は、国内で初めて誕生したASPとして知られています。

A8.net同様に様々な広告案件を抱えており、メディア数は75万、
さらにこれらのメディアネットワークから年間約6,500万件の注文があるそうです。

中小企業や個人事業主でも費用を抑えて出稿できる「ライトプラン【月額費用3万5000円】」など
初めて広告を出稿する事業者にも優しいプランが揃っています。

アクセストレード

参考元:アクセストレード
https://www.accesstrade.ne.jp/

アクセストレードは、会員サイト数約73万、
広告数累計約2.5万を誇るASPになります。(2020年1月末現在)

2001年からアフィリエイトサービスを運営している企業で、
金融・保険・マーチャントをはじめとした業界に強いと言われています。

またEコマースに関しても美容コスメ・ウォーターサーバー・美容液など様々なジャンルを取り扱っており、
今後増えるECサイトの需要にも対応しています。

Afb

参考元:afb
https://www.afi-b.com/

afbは、株式会社フォーイットが運営しており、
累計約11,100プロモーションにも昇る導入実績を誇るアフィリエイトサービスプロバイダになります。

もともとは、「アフィリエイトb」という名称でしたが
2016年にサービス開始10周年を迎えたことから現在のafbに変更されました。

健康食品や転職サービス、ウォーターサーバー、コスメなど様々な広告ジャンルがあり、
自社商材に合わせて検討してみてはいかがでしょうか。

【媒体主側】アフィリエイト広告媒体

さきほどは、広告主が出稿できるアフィリエイト広告媒体をご紹介しました。
ここからは、媒体主側(広告を掲載する側)の媒体についてご紹介します。

SEO

アフィリエイターが運営するサイトによっては、自社の商品・サービスにあったキーワードにて
SEOで上位表示されていることも多々あります。SEO媒体への掲載は非常に効果的な手法です。
アフィリエイトSEOは、検索ユーザーを対象にしている媒体ですので、
検索キーワードとキーワードのボリューム帯などから、多くの見込み顧客を獲得できる可能性がございます。

リスティング

アフィリエイター自身が自分たちでサイトを構築し、リスティング広告を展開することもございます。
自社リスティングで指名以外の検索キーワードまで手が回っていない場合には、容認しても良いでしょう。
ただ自社でリスティング広告を運用していく場合、
注意点としては、自社でリスティング出稿を行っている場合には、
アフィリエイターと検索キーワードが重複しないように注意する必要があります。

ブログ

前述でもお伝えしている通り、
アフィリエイト広告は個人ブロガー等の媒体主との相性も良い広告になります。

有名ブロガーに自社商材をレビューしてもらえれば、
集客効果や成約件数が爆発的に伸びる可能性もございます。

自社商材とブログとのマッチングを考慮し、
アフィリエイト広告を出稿し効果的に集客効果を高めていきましょう。

ポイントサイト

アフィリエイト広告の出稿先に、ポイントサイトを選択することも可能です。

ポイントサイトとは、ユーザーがサイト内で掲載されているアフィリエイト広告から、
サービスの申し込みや購入を行うことで、サイト内での専用ポイントが還元される仕組みを持つサイトのことです。

ポイントサイトは、ポイント目当てのユーザーが非常に多いため、
アフィリエイト広告に設定するポイントを高めにすることでCVが発生しやすいという特徴があります。

メルマガ

現在はあまり見かけませんが、
一部アフィリエイト広告の中にはメルマガとの相性が良くメルマガで集客している場合もあります。

メルマガは、年齢層や地域を軸にターゲティングできるため、
自社の商品・サービスによってセグメントをかけることができます。

アフィリエイト広告の報酬金種類

アフィリエイト広告の報酬金の種類ですが、
繰り返しになりますが「成果報酬型広告」と呼ばれる種類になります。

成果報酬型広告とは、アフィリエイト広告がクリックされただけでは報酬は発生せず、
広告から商品やサービスを購入したり、お問い合わせが完了した場合に発生します。

成果が出てから報酬が発生するため、成果報酬型と呼びます。
これにより、広告主側は最低限の予算で広告を出稿できます。

アフィリエイト広告主一覧と報酬金

ここでは、各ASPに登録されているアフィリエイト広告主と報酬金の一例を抜粋してお届けします。

ヤマダウェブコム アフィリエイトプログラム

<内容>
日本最大の家電量販店チェーンのヤマダ電機のオンラインショップ。
ヤマダウェブコムからの商品購入で成果報酬が発生。

<報酬>
定率報酬:税込1.05%

セブンネットショッピング

<内容>
セブンネットショッピングでのユーザーの新規・既存商品購入・どちらも成果報酬の対象に。

<報酬>
定率報酬:税込1.1%

オルビス

<内容>
新規商品購入獲得キャンペーンにて、対象商品を購入すると成果報酬が発生。

<報酬>
定額報酬:税込1,650円

JTB

<内容>
国内宿泊予約(旅館・ホテル)と国内ツアー予約プログラムにて、宿泊予約を完了すると成果報酬が発生。

<報酬>
定率報酬:税込2.09%

まとめ

インターネット広告は種類も豊富で、どれが自社にぴったりなのか非常に判断が難しいですが、
その中でも今回ご紹介したアフィリエイト広告は、成果報酬型の種類となり最小限の費用で出稿できるのが特徴です。

また広告を出稿する媒体についても非常に豊富なため、
自社商材にぴったりの媒体が見つかりやすいというメリットもございます。

インターネット広告の中でもリスクが少なく、最低限の予算でスタートできるため、
新規商品の開拓や集客効果の拡大に導入を検討してみてはいかがでしょうか。

なお導入を検討する際は、
本記事でお伝えしたアフィリエイト広告のメリットやデメリットをもう一度確認しながら、
最適なASPを探しましょう。

 

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