TrueView広告とは!その種類、可能なターゲティング方法、広告配信までの設定を解説、また事例も紹介

『TrueView広告』とは、YouTubeで配信できる動画広告メニューになり、
動画本編の表示前後や途中に配信されるものがメインとなります。

近年では、通信技術の向上により高速・大容量通信を普及させている
第5世代移動通信システム「5G」による通信や有名芸能人のYouTube進出が進む潮流から
国内のYouTube利用者数は、6200万人以上(※1)にも昇るとされています。

近年の動画広告の市場規模(※2)も上昇傾向にあり、2019年時点で2,592億円に達し、
2023年には5,065億円へ達する見込みとなっています。
ここでは、膨大なユーザーを抱える『YouTube』のユーザーへ
動画広告を配信できる『TrueView広告』について解説させて頂きます。

※1 『ユーチューブ、日本で10年 ネット人口の8割が視聴』日本経済新聞より
※2株式会社サイバーエージェント 動画広告市場推計・予測(広告商品別)[2018年-2023年]より

YouTubeに広告出稿できるTrueView広告とは?

『TrueView広告』とは、YouTubeで配信される動画広告のことです。
販売進やブランディング、見込み客獲得など様々な広告目的で利用でき、
その目的に応じて様々なフォーマットの広告で配信できます。
大きな特徴として、以下の3つが挙げられます。

膨大なユーザーを抱えるYouTubeへの広告配信が可能

YouTubeには、全世界で20億人以上のユーザーが利用しており、
2018年時点で国内ユーザーは6,200万人以上に達するとされています。
近年では有名ユーチューバーだけでなく、
人気芸能人によるチャンネル開設が進むといった潮流からも注目を集めており、
男女問わず広い世代のユーザーへのリーチを期待できます。

ターゲティングを細かく設定できる

『TrueView広告』では、年齢、性別、子供の有無等、
ターゲット属性に関する項目や特定の種目の商品/サービスへの関心が高い
ターゲットのみに絞ってターゲティングを設定することもできます。
また、『カスタムインデントオーディエンス』を利用することで
設定したキーワードで検索したユーザーに対してターゲティングを行い、
広告を配信することもできます。

1-3.広告目的に応じた効率のよい広告配信が可能

『TrueView広告』には、ブランディング目的の広告配信や
見込み客獲得を目的とした広告配信に適した広告メニューが設けられおり、
配信内容によっては過去収集したデータを基にGoogleの機械学習による
最適な広告配信を行うこともできます。
また、動画広告を配信した場合、多くの動画にスキップボタンが表示されるので
広告を回避された場合でも費用がかかりません。
なぜなら30秒以上の再生から課金される仕組みになっているからです。

YouTubeに広告配信ができるTrueView広告の種類

YouTubeは広い世代のユーザーへのリーチを見込め、
広告目的に応じた広告配信や様々なユーザーへのターゲティングが可能となっています。
ここでは、YouTubeで利用されている主要な広告メニューを紹介させて頂きます。

TrueViewインストリーム広告

動画の前後や途中に動画広告を配信できる広告メニューです。
「スキップ可能なもの」や「スキップ不可なもの」があり、スキップ可能な動画では、
動画表示から5秒後にスキップボタンが表示され、スキップボタンをクリックすれば
ユーザーが広告をスキップできる仕様になっています。
ユーザーのWEB上でのアクション(リンクやバナーのクリックなど)、
30秒以上の動画表示(30秒未満の動画は最後まで表示された場合)で広告費が発生します。
見込み客獲得を特化した『TrueViewアクション広告』や
ブランディング目的に最適化されている『TrueView リーチ広告』といった
広告メニューが設けられており、配信先のターゲティングや外部サイトへのリンク表示、
ユニオンバナーの表示といったものも同時に設定できるので
出稿目的に応じて細かく配信内容を調整できます。

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TrueViewインストリーム広告とは?その特徴 課金条件に関する視聴の定義、ターゲティングを解説

 

TrueView広告ディスカバリー広告

YouTube動画内にではなく、YouTubeの検索画面や関連動画の表示画面に
広告(サムネイル画像+テキスト)が表示されます。
ユーザーが広告バナーをクリックすれば、広告動画が再生され、
クリック課金により広告費が発生します。
ユーザーの能動的なアクションによって広告が表示されるので
関連情報への関心が高いユーザーへのリーチを期待できます。

関連まとめ
TrueView ディスカバリー広告とは?メリットと効果、課金形態、設定方法など広告開始に必要な知識を解説

 

バンパー広告

動画の前後や途中にスキップのできない6秒以下の動画を配信できます。
広告配信された全てのユーザーへ広告を配信でき、スキップができない仕様から
習慣的に広告をスキップしているユーザーへのリーチを見込める広告メニューです。
「CPM / 動画表示1,000回毎に課金」よる料金設定で、
「バンパー広告」の視聴時間が短い(6秒以下)であるため、
ユーザーのストレスや不快感が蓄積されにくく、
ユーザーの印象に残りやすいといった性質があります。

関連まとめ
バンパー広告とは?成果を上げるために必要なメリットや効果などの知識、入稿規定、設定方法および活用事例を紹介

 

Google Preferred

Googleにより一定の規定を満たした人気YouTubeチャンネルがカテゴライズされ、
その人気チャンネル内で広告が配信されます。
YouTube内でアップロードされている過激なコンテンツや不健全なコンテンツを回避でき、
人気チャンネルの中で醸成されたアクティブなユーザーへのリーチを見込めます。

TrueView広告でできるターゲティング

『TrueView広告』では、年齢・性別などのユーザーの「属性」を区分できるものや
「興味・関心」「過去の行動」など特定の項目に対しアクティブなユーザーを
区分するといった様々なセグメントを行うことができます。
ターゲティング機能を利用することで
動画の内容と相性のよいユーザーへの接触が期待できるため、
効率の良い広告配信が実施できるようになります。

ここでは、『TrueView広告』で区分できるセグメント項目について解説させて頂きます。

ユーザー属性

ここでは広告を配信する年齢や性別といった
ユーザーの「属性」についてのセグメントが可能となります。
セグメント項目は以下の通りになります。

・性別
1)女性  2)男性  3)不明

・年齢
1)18~24才  2)25~34才  3)35~44才  4)45~54才
5)55~64才  6)65才以上  7)不明

・子供の有無
6)子供なし  2)子供あり  3)不明

・世帯年収
7)上位10%  2)11~20%  3)21~30%  4)31~40%
5)41~50%  6)下位50%  7)不明

オーディエンスより設定できる項目

ここでは、キャンペーン設定画面に設けられている
もう一つのターゲティング項目「オーディエンス」から
設定できるセグメント内容について解説させて頂きます。

ユーザーの属性

・子供の有無
1)子供なし  2)子供あり  3)子供あり/0~1歳の乳児
4)子供あり/1~3歳の幼児  5)子供あり/4~5歳の幼稚園児
6)子供あり/6~12歳の小学生  7)子供あり/13~17歳

・配偶者の有無
1)独身  2)交際中  3)既婚

・教育
1)高校卒  2)学士号  3)大学院卒 4)現役の大学生

・住宅所有状況
1)住宅所有  2)賃貸

興味・関心

・アフィ二ティカテゴリ
1)スポーツ、フィットネス  2)テクノロジー  3)ニュース、政治
4)フード、ダイニング  5)メディア、エンターテイメント
6)ライフスタイル、趣味  7)乗り物、交通機関  8)家庭、園芸
9)旅行  10)美容、健康  11)買い物好き  12)銀行、金融

積極的に調べている情報や立てている計画

・購買意欲の高いオーディエンス
1)アパレル、アクセサリ  2)ギフト、行事  3)コンピュータ、周辺機器
4)スポーツ、フィットネス  5)ソフトウェア  6)デートサービス
7)ビジネスサービス  8)不動産  9)家庭、園芸
10)家電  11)幼児、子供向け製品  12)教育  13)旅行
14)美容商品、サービス  15)自転車、乗り物  16)通信
17)金融サービス

・ライフイベント
1)マイホームの購入  2)大学卒  3)定年退職  4)引越し
5)新しいペット  6)結婚  7)自宅のリフォーム  8)起業
9)転職

ビジネスを利用した方法

・類似ユーザー
1)AdWords optimized list の類似  2)All Converters の類似
3)All visitors (AdWords) の類似   4)All visitors (system-defined) の類似
5)企業と判定されたユーザ の類似  など

8)ウェブサイトを訪れたユーザー/すべての訪問者
9)コンバージョンに至ったことがあるユーザー
10)コンバージョンに至ったすべてのユーザー
11)コンバージョンに至らなかったユーザー
12)サイトにアクセスしたユーザー
13)企業と判定されたユーザー
14)商品やサービスのページを閲覧したユーザー
15)検索ページにアクセスしたユーザー      など

カスタムインデントオーディエンス

『カスタムインデントオーディエンス』は検索キーワードを指定し、
そのキーワードに関連する項目を検索したユーザーへのリーチが可能なターゲティング方法です。
ターゲットとなるユーザーの興味関心を想定してキーワードを指定でき、
そのターゲティング内容と相性のいい動画を用意することで
動画広告のパフォーマンス向上を期待できます。
また、過去の広告配信から十分なデータを蓄積できれば、入力したキーワードに対し、
関連性が高いキーワードが表示されるので、そちらをセグメントに加えることもできます。

TrueView広告を配信するための設定手順

ここでは、『TrueView広告』を配信するための手順や操作の解説をさせて頂きます。

動画広告を配信する前に

『TrueView広告』を配信するにあたって、『Googleアカウント
『広告素材(動画広告やリンク先に設定するWEBページなど)』
YouTubeチャンネル』の3つを作成する必要があります。

Googleアカウント』や『YouTubeチャンネル』を所有されていない方は、
それぞれのリンクで作成方法が解説されていますので
テキストリンクをクリックしてくださいをご参照ください。

『広告素材』については、主に「広告動画」、「リンク先のWEBページ」、
「バナー画像素材」を準備しておきましょう。
動画広告用の「バナー」については、詳細後ほど解説させて頂きますが、
YouTube広告の設定画面から自動生成することができるものもあります。

キャンペーンの作成~キャンペーンタイプの指定

はじめに「キャンペーンタイプの作成」について解説させて頂きます。
それでは、グーグル広告のトップページから
画面右上に表示されている「ログイン」をクリックします。

キャンペーンの作成

『+ 新しいキャンペーンの作成』をクリックするとGoogle広告の設定画面へ移行します。

広告の目標を設定

ここでは、広告配信の目的を設定します。
『TrueViewアクション広告』や『TrueView リーチ』のように
明確な広告配信の目的があるキャンペーンを実施する場合は、
その目的に近いものを選択します。
その目的を選択することで、Googleによる最適な広告の入札金額や
広告の配信方法が設定されるようになります。

通常の『TrueViewインストリーム広告』や『バンパー広告』を実施される場合は、
「目標を設定せずにキャンペーン」を作成するを選択します。

広告形式キャンペーンの目的
TrueViewアクション広告販売促進見込み客の獲得ウェブサイトへのトラフィック
TrueViewリーチ広告ブランド認知度とリーチ
TrueViewインストリーム広告目標を設定せずにキャンペーン

キャンペーンタイプ(広告形式)の指定

新しく表示されるキャンペーンタイプの画面から「動画」を選択すると、
『TrueView広告』の設定画面へ移行します。

ここでは、「TrueView広告」の具体的な広告形式を指定できますが、
『TrueViewインストリーム広告』や『バンパー広告』を実施する場合は
『カスタム動画キャンペーン』を選択します。

広告キャンペーンの設定~広告グループの設定

広告キャンペーンの設定

この設定画面から「広告キャンペーン」の配信設定を行います。
「キャンペーン名」や「入札戦略」、広告配信の「予算と日程」を指定します。

『ブランディング』を目的とする『TrueViewリーチ広告』や
『バンパー広告』を実施する場合は『目標インプレッション単価』を選択します。
この入札戦略では、動画広告の表示回数 1,000回毎に広告費が発生します。

『見込み客の獲得』や『WEB上でのアクション』を目的とする
『TrueViewアクション広告』を実施する場合は『目標コンバージョン単価』や
『コンバージョン数の最大化』を指定します。

『目標コンバージョン単価』は、コンバージョン1件に対する目標CPAを設定し、
その予算の範囲内で収まるようにGoogleが広告配信を調整する入札方式です。

『コンバージョン数の最大化』は、キャンペーンで
設定している予算内でコンバージョン数が最大される入札方式です。

広告形式指定する入札戦略
TrueViewアクション広告目標コンバージョン単価コンバージョン数の最大化
TrueViewリーチ広告目標インプレッション単価
バンパー広告目標インプレッション単価

 

広告配信ネットワークの設定

ここでは、動画広告の配信先を設定します。
『TrueViewインストリーム広告』や『バンパー広告』を
実施したいのであれば『YouTube動画』を指定します。
YouTube以外の動画サイトへ広告を配信する場合は
『ディスプレイネットワークの動画パートナー』をします。
このメニューを指定すれば、YouTube以外の外部サイトにも動画広告が配信されます。

動画広告の配信地域と言語

この画面では、動画広告の配信エリアとそのターゲットの言語を国単位で設定します。
国内のみに配信先を絞るのであれば、「地域/日本」「言語/日本語」を指定します。
海外への配信を視野に入れる場合は、それぞれで該当する国籍を指定します。

広告グループの設定

広告グループ名の設定

この画面から「広告グループ」の設定を行います。
はじめに動画広告を管理するための「グループ名」を設定します。

ターゲティングの設定

ここでは、動画広告を配信するユーザーを指定します。
ターゲティング項目については、前章にて解説しておりますので、そちらをご参照ください。

動画のタグを設定

ここでは関連性の高め、動画広告を表示させやすくするための
キーワードやトピック、フレーズメントを任意で設定します。

入札単価の設定

この画面で「上限広告視聴単価(CPV)」を設定します。
「上限広告視聴単価(CPV)」とは、
1 回あたりの動画広告の視聴に支払う広告費を指します。
「目標インプレッション単価(CPM)」で配信する場合は、
1,000回の広告表示に対しての目標金額を設定します。

広告動画の配信設定

ここで表示されたフォームに配信する動画広告のURLを入力します。

「スキップ可能なインストリーム広告」、「TrueViewディスカバリー広告」、
「バンパー広告」の中から配信したい動画広告のフォーマットを指定します。
「バンパー広告」は、6秒以内の動画でなければメニューを指定できないため注意が必要です。

最後に、動画広告で表示する外部サイトのリンクや
行動を促すフレーズ、コンパニオンバナーを設定します。
画面遷移を狙うプロモーションであれば、「外部サイトへのリンク」
「行動を促すフレーズ」を設定すれば広告のパフォーマンス向上が期待できます。

「コンパニオンバナー」は、YouTubeで動画広告が
再生されているときに動画の右上の部分に表示できるバナーです。
「コンパニオンバナー」を設定すれば、
広告動画の配信後も画面遷移されるまでバナーが表示されるため、
ブランディングに適しているだけでなく、バナーをクリックして外部サイト、
YouTubeチャンネルに誘導できるため、レスポンスも期待できます。
(バナーをクリックされると30秒未満でも視聴回数としてカウントされます。)

このバナーは自動生成することもできますが、専用の画像で設定することもできます。
この場合、「150KB以内」「300×60ピクセル」の規格でバナーを作成してください。

最後に「キャンペーンの作成」をクリックすれば、動画広告の配信の設定は完了です。
動画の配信は、Googleの広告審査で承認された動画のみが広告として配信されます。
正常に動画広告が配信されているか確認するには、
「管理画面の数値が変化しているか」で確認できます。

TrueView広告の事例

ここでは、『TrueView広告』を活用し、
高い広告効果の獲得に成功したプロモーションを紹介させて頂きます。

Case1.アサヒビール社 / 動画広告×店頭販売 キャンペーン成功事例

企業名:アサヒビール社(北海道)、ラルズ(北海道のスーパー)
商材 :アサヒ ドライゼロ、
アサヒ スタイルバランス 香り華やぐハイボールテイスト
目的 :販売促進
17)惣菜の揚げ物と「ドライゼロ」がたまらない組み合わせと訴求した動画を配信。
18)ターゲティング:25歳以上のユーザー、北海道主要エリア
19)店頭にもディスプレイを設置し、動画広告を放映。
期間 :2017年11月~2017年1月(3ヶ月間)
推定リーチ数 :45万人
結果 :キャンペーン実施後、商品出荷量が上昇!
20)ドライゼロ:前年度比 104~115%UP!!
21)スタイルバランス:前年度比 121~140%UP!!

※参照:メーカーと流通の新たな販促の形: アサヒビール社の事例より

Case2.SUUMO(スーモ) / A/Bテスト×効果測定 キャンペーン成功事例

企業名:リクルート
商材 :SUUMO(スーモ)/不動産サイト内の紹介物件
目的 :物件問い合わせの獲得,問合せ率向上
22)配信先を細かく設定し、「誰に伝えるか」を重視した複数の複数のクリエイティブを展開。
(ターゲッティング:結婚、転職、引越しなど)
23)Google アナリティクスやキャンペーン マネージャーでクリエイティブ毎のパフォーマンスを測定。
結果 :動画視聴後のキーワード検索率やサイト訪問後の物件問合せ率が
大幅に上昇!
24)広告経由の問合せ率:409%UP!!
25)自然検索経由の問い合わせ率:219%UP!!

※参照:動画広告からコンバージョンへの影響を可視化ーSUUMO(スーモ)の物件問い合わせ率上昇から

まとめ

今回、膨大なユーザーを抱えるYouTubeを利用した
『TrueView広告』について解説させて頂きました。
「ブランディング」や「見込み客獲得」といった
広告目的に応じた広告メニューが設けられております。
今までブランディングしか効果がないのではと思われたYouTube広告ですが、
コンバージョンの獲得目的でのご利用もおすすめします。
動画広告を展開する際には、プランのひとつとしてご検討いただければ幸いです。

 

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